クロバー東大阪事業所内の針神社に、
春日神社 丸山宮司様のご来所を頂き針供養の神事をとり行いました。
手芸店さまが集めてくださった、
お客様がお使いになった針を
心を込めて供養いたしました。
神事は少し緊張しますが、お天気も良く、
師走の清々しい空気の中で、
厳かな気持ちになりました。
折れ針をこんにゃくに刺して供養します。
玉串奉奠です。
クロバーの社内に針神社があるのは、
針問屋に奉公し、独立後、メーカーに転身、
戦後の粗悪な針しかなかった時代に「金耳針」を発売、
高い評価を得て「ぬい針はクロバー」と言われた、
クロバーの創業者・岡田敏雄の念願だったからです。
和歌山の針神社、淡島神社より
御霊の分納をお願いをして、
1955年(昭和30年)に盛大に入魂式を行い、
以来毎年、12月8日に針供養を行っています。
「針の神様」の異名がついたいきさつが書かれた「六十五年一筋」。
クロバーに針神社を作った創業者の岡田敏雄ですが、
本人も「針の神様」という異名がつけられていました。
奉公時代毎日何千という針を紙に包む仕事を続け、
いつも針を触っていたので、
目隠しをしていても触った針を指先の感覚だけで
言い当てることができたそうです。
同じ種類の針を六つの工場から持ち寄って
混ぜ合わせても、どこのものか言い当てられた、
という逸話が残っています。